狂犬病予防

世田谷区狂犬病定期予防注射

毎年4月に獣医師会各病院で狂犬病予防注射を実施しています。3月下旬に保健所から送られてくる書類をご確認のうえ、世田谷区獣医師会の動物病院までお越しください。

発病するとほぼ100%死亡し、有効な治療法がない恐ろしい病気です。

犬のイメージ 狂犬病は人や犬、猫をはじめとしてすべての哺乳動物がかかる人獣共通感染症で、発病した場合は人も動物も100%死亡します。
犬の場合、狂犬病に感染すると通常2~8週間で発病します。発病すると、まず食欲不振や暗所へ隠れる等の挙動異常を示します。
さらに音や光の刺激に過敏になり、興奮しやすく攻撃的で、目の前のものに何にでも反射的にかみつきます。やがて、意識障害に陥り、まひが全身に及んで死亡します。その他発病当初より麻痺症状のみを示し、死にいたるタイプの狂犬病もあります。発病している犬の唾液中には多量のウイルスが含まれているため、この時期の犬に人や動物がかまれると狂犬病に感染します。狂犬病は一旦発病したら有効な治療法はありません。しかし、ワクチンで予防することが可能です。

海外では"日常的"な存在です。

日本では1971年以降は患者の発生はなく、狂犬病は忘れられた存在になりつつありました。しかし、2006年11月にフィリピンで犬にかまれた二人の男性が帰国後に相次いで狂犬病を発生し、死亡しました。
世界に目を向ければ毎年3~5万人が狂犬病により死亡しています。これら人への狂犬病のほとんどは犬が感染源となっていることから、人への発生を防ぐには犬での狂犬病対策が最も重要であるといえます。

日本への侵入を虎視眈々と狙っています。

日本は、これまで関係者の努力としまぐにであるという利点を生かし、狂犬病を水際で食い止めてくることができました。
しかし世界中を簡単に短時間で行く来できる今日にあたっては、狂犬病がいつ日本に侵入してもおかしくありません。たとえば、密輸された動物、貨物等に混入したコウモリや猫、1千人のペットの不法上陸、大陸からの渡海してきた動物等により狂犬病がもちこまれる可能性があります。

その予防注射が犬の飼い主に義務付けられています。

狂犬病予防法により、生後91日以上の飼い犬の登録と年1回の予防注射が飼い主に義務付けられています。
しかし、実際には日本ペットフード工業会や内閣府などのデータをもとに推計すると、日本における狂犬病予防注射率は40%を切っているものと思われます。
これは、WHO(世界保健機関)のガイドラインにおいて、流行を防止するためには常時確保しなければならないとされている免疫水準である「少なくとも70%以上」を大きく下回っています。これでは一旦発生した狂犬病が、蔓延してしまうかもしれません。犬への狂犬病予防注射は、犬の命だけでなく、人の命を守り、社会を守ることにもつながります。